姫路市の城下町で70年。
セレクトショップUMEYAです。
皆さんはリサイクルウール
という言葉をご存じですか?
再生ウールと呼ぶこともあります。
先日お店に入荷したスウェーデンのブランド
ELVINE(エルバイン)のメンズパンツ。
こちら、リサイクルウールの製品となります。
リサイクルのウールって?
ペットボトルなど、
プラスチック系のリサイクルは
その工程も想像しやすいですね。
溶かして再形成する。
以上です(端折りすぎ)
でも、ウールの再生って
どうするの???
ちょっとスピードが速いですが、
凄くわかりやすい動画があったので
リンクさせていただきます。
簡単にまとめると、
・色別に分けられた糸やセーターを
一度粉砕してワタ状にする。
・ワタをシートのように加工する。
・シートを紡いで糸にしていく。
そして、リサイクルウール(糸)の完成。
製品を解いて糸に戻すのではないのですね!
(密かにそんなことを想像していた)
不要になった製品や余った糸の再利用
という点と、赤系の糸やセーターからは
赤い糸が出来上がりますから再度の
染色加工が省略できるという点から、
環境負荷を軽減した
エコロジーな取り組みといえますね!
リサイクルウールの特徴
さて、このリサイクルウール。
良いこと尽くしな感じですが、
製品として加工するにあたっては
少し難点もあるようです。
再生の工程から想像できた方も
いらっしゃるかと思いますが
・糸の強度が弱い
・糸の色が一定ではない
という点です。
強度の問題点から、
リサイクルウールが使われた製品は
ほぼ間違いなく他の繊維を使って
強度が高められています。
先ほどのパンツも
リサイクルウール65%と
表記があります。
また、色はブラウンですが
ところどころ細かなベージュっぽい
糸(繊維)が混ざって見えます。
今後何らかの技術の進歩が
あるかもしれませんが、
今のところ発色がキレイであったり
特に強度を要するお洋服で
リサイクルウール100%
という製品があったりしたら、
本当にリサイクルウールが
使われているのかどうか
少し疑ってもいいかもしれませんね。
というわけで、
今回はリサイクルウールって何?
というお話でした。
皆さんの参考になれば幸いです(^^)
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