セレクトショップUMEYA
歩く灯台の梅田です(^^)

久々に書くサブblogですが、
お店の話とはズレた内容なので
こちらに書きたいと思います。

 

先ほど来社されたメーカーさんとの話で
ちょっと気になる会話がありました。

「変わるって難しいですね」

ほんとにそう思います。
言い訳もいっぱいできますからね(笑)
ウチもまぁまぁ彷徨っています(^^;

 

そして、気になったというのは
その先に出た会話でした。

販売価格を少しでも抑えようと、縫い方を
工場さんとの間で相談するんですが

「それって手を抜けってことですか?」

と返されて困ったそうです。

 

工場さんはいい仕事がしたい!
これは理解できます。

そして、小売店はお客様の動向を気にする。

その間に立つメーカーさんも大変です…。

 

売り場の人間からも言わせてもらうと
縫製が良いから良い服ですよ…だけでは
価格に納得していただけないのが現実。

 

自分もどちらかと言えば
【良い縫製=良い品=価格は高い】
という世界観の中で仕事をしてきました。

とはいえ、他の所で書いたり
YouTubeでしゃべったりしていますが
洋裁を知らない世代が中心になっている今、
どこまでその価値観(良い縫製は高くて良い物)
が理解されるかについては限界が来ています。

 

知らないことは理解されない

「良い縫製=高い」を前提にする前に、
【なんで良い縫製でなければならないのか】
の説明が必要なんじゃないかなと思います。

作り手や売り手が高価格を維持したいだけで
「良い縫製」をうたっているのであれば
消費者にはまず伝わらないと思います。

着る人にとって、
良い縫製の何がメリットなのか。

そして、
そもそも良い縫製って何なのか。

 

恥を覚悟で書くと、良い縫製について
自分は通り一遍のことは話せても
一般の人が価格に対して納得できるような
そんな説明が出来る自信はありません。

 

価値をちゃんと伝えられない者に
価値を売ることは出来ないです。

 

今までは誰もが分かっている前提で
物事が進んでいたと思います。

世の中の変化は激しいです。

言わなくても分かるだろ。

…これでは、時代に置いて行かれるばかり。

伝える事って大事だと思います。

説明ができない。

説明しても誰からも理解されない。

こうなったら「良い縫製」というものは
世の中には不要なんだと思います。

 

どうなんでしょうか。

ぜひ、色々な意見が頂きたいです。