こんにちは!

姫路城下町のセレクトショップUMEYAです。

お店でお洋服を買うとき、いつも同じだからとサイズ表示だけで判断したり、商品をパッと体に当ててみて「これなら大丈夫」と思ってそのままレジに向かっていませんか? 帰ってから着てみたところ、それでOKな場合もあれば…「このサイズ失敗した😵」という経験をしたことはないですか?

私はあります(笑)

どうしてこういうことが起きてしまうのか。

高い商品なら当然のこと、安い商品であってもこのような失敗は無駄や面倒な手間に繋がります。

当店はサイズのセレクトをうたっていますが、幅広いサイズを扱うお店ならではの視点で、この「サイズ表示」や「同じお店なのにサイズ差がある」という謎についてをお伝えしてみようと思います。

 

それでは、よろしくお願いいたします☆彡

 

 

サイズの表示について

まず知っておきたいことは、洋服のサイズは統一されていないということです。いきなり「えっ?」と思うような話ですよね。

正確には、日本であればJISなどの産業規格としては定められていますが、メーカーやブランドなど作り手の【企画】によって決められていることになります。そこにはA体やY体、B体という話も関わってきますが、複雑になるのでここでは割愛いたします。

洋服にはほとんどの商品にサイズ表示(M、M~L、LL、フリーなど)が付いていますよね。また、いくつかの商品には「バスト○○~○○cm」という表示もあると思います。

この表示は義務化されたものではないので、表示の方法も様々かと思います。

重要なポイントは、記載されている内容は洋服のサイズ(実寸)ではないということです。表示されているのは、着る人の体のサイズ(ヌードサイズと言います)。つまり、これ位の体型の方が着るとちょうど良いですよという表示になります。

ただ、その「ちょうど良い」もそれぞれ作る側の考えで違ってくるのですが、それは後に書くとしまして、

サイズは統一されていない。
洋服のサイズは記載されていない。

この二つですでにパニックになっている方も多い😅と思いますので、具体的な例を見てみましょう。

 

作り手の「企画」よるサイズ規格の差

比較しやすい大きいサイズのアイテムを二つ選んでみましたので、実際に比べてみましょう。
まずはコチラのワンピース。

サイズ表示は「3L」で、バストサイズは「100~108」とあります。

先ほどの話で言うと、ヌードサイズ100~108cmの方が着るとちょうど良いですよということになります。では、実際の寸法はどうでしょうか。メジャーを当ててみます。

57cmで、バストサイズは ×2 で114cmになります。

 

次にもう一点。
こちらのカットソーはどうでしょうか。

サイズ表示は「LL」で、バストサイズは「93-101」とあります。

さっきのワンピースより小さいのかと思いますよね(^^)では、実際にメジャーを当ててみましょう。

56cm。バストサイズは112cmになります。ヌードサイズに対してちょっと大きめでしょうか。そして、先ほどのワンピースともほぼ差がないことになります。

この様に114cmを3Lと表示し、一方では112cmをLLと表示する。

しかしこれ、どちらかがウソをついているわけではありません。この違いは、作り手側が「3Lサイズの人にジャストサイズの服」を作りたいのか、「LLサイズの人にゆったりシルエットな服」を作りたいのかで決まっています。

 

 

作り手と買い手の思いの差

先ほどの二つの商品を例にすると、一方は「3Lの人にピッタリなサイズ感で着てもらいたいワンピース」で、もう一方は「LLの人にゆったり目に着てもらいたいカットソー」と表現できます。

これは作り手の考えです。

買い手としてはどうでしょうか。

作り手と同じ思いの場合もあれば、「もっとゆったり目に着たかった」「ちょっとサイズ感がゆったりすぎる」という場合もあるのではないでしょうか?

実際、この二点を当店の3Lサイズ体型のボディに着せてみますと、

この様に、3LもLLも同じように着られてしまいます。

サイズ感は素材によっても変わりますし、人の体型も様々で、そこに各個人の思いが加わるわけですから、洋服のサイズを統一できないというのも理解できる話です。

ちなみに、当店ではこの二つの商品を「3L」に統一して店頭展開しています。

様々な商品をセレクトして取り扱う当店の様なお店は、作り手と買い手の中継ぎ役とも言えるわけです🤗

 

まとめ

ここまでのお話、伝わりましたでしょうか😄

サイズ表示は実際のお洋服のサイズではなく、作り手の企画を反映した目安であるという事がお分かりいただけたかと思います。

 

大きいサイズでお話してしまいましたが、レギュラーサイズでも「40」サイズを「9号(M)」とするところもあれば、「11号(L)」とするところもあるのは、今回のお話と同じ背景があります。

それで言うと、最近多い「フリーサイズ」というのは、もはや謎の領域です。
というのは半分冗談で、「何体型を基準にしたフリーか」によって変わってくるという事です。
※M~Lが大多数ですが、かなりゆったりした物もあります。

 

ここまでを一言でまとめると、表示だけで判断したり、体に当てた程度ではサイズ感は分からないというのが当店の視点です。

面倒でも「試着」がいかに大事かという事ですね。

また、お店のスタッフに相談することも、思いに近いお洋服との出会いに繋がりやすいです☆彡
小さいと思っているものが実は余裕で着られた♪なんてことも、お店では多々あります。

 

最近ではスマホやPCでお洋服を買う時もありますよね。その時にはサイズ表示ではなく【実寸】を重視してください。これ以外に、肩幅やアームホールと言う部位の寸法は、着心地(サイズ感)の中でも非常に重要なチェックポイントでもあります。今お手持ちで問題なく着られているお洋服と寸法を比べてみることで、失敗は少しでも少なくなると思います。

 

少々長いお話でしたが、今回はこれでおしまいです。

特にサイズ感を意識されているような方にとって、より良いお洋服に出会えることに役立ちますように願いを込めて☆彡

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました😊