姫路の婦人服専門店UMEYA、ウメセンこと専務の梅田です。
今回はちょっと真面目なお話(^^
11月に納品された、うちのオリジナル商品があります。
当サイトでも以上の様なご案内を繰り返してきました。
今回、今までとちょっと違った過程を経た商品を店頭に並べるにあたり、
改めて気づいたコトがあります。それを書き綴ってみようかなと。
お客様が欲しいものは何だろう
自分たちが本当に売りたいものって何だろう
日本の高度経済成長期以降、洋服が生産されて店頭に並ぶまでの過程では、
この二つについては後付け的な要素だったように感じています。
生産効率と、そして何より「ブランド」こそが価値だったように思います。
なので、
「ウチは◯◯ブランドを扱っています」とか、
「○○ブランド入荷!!」というキャッチ、
果ては、同じ地域で同じブランドを売るのはタブーだ!ウチだけにしてくれ!
と言った空気があり、それは未だに根強いのです(^^;
かくいう当店も、地域の色々なお店様とドンパチやってきた過去があります。
大体は玉砕ですが(笑)
で、そこを冷静になり、先ほどの二つの「何だろう」と、
さらに今回の取り組みでお客様や工場さんとの係わる中で
次の3つの点にフと気付いたのです。
なぜこの洋服はこのデザインなのか。
なぜこの洋服はこの素材なのか。
なぜこの洋服はこの価格なのか。
全部しっかりと語れるよな。…と。
ハッキリ言って、今までこの辺りを深く考えた事はありませんでした。
ブランド物だから、メーカーさんの作ったものだから、
正解なんだろう。
ブランド物だから、メーカーさんの作ったものだから、
大丈夫なんだろう。
ブランド物だから、メーカーさんの作ったものだから、
間違いないんだろう。
…正直、ほんとにそんな感じです。
ゴメンナサイ、お客さま。
でも、大体そんなお店が多いはずです(←引きずり込む卑怯者)
多くの人が洋裁を分かっていた時代と
殆どの人が洋裁を知らない時代の差もあると思います。
…が、これに話が行くと長いので、今回は止めておきます(^^;
よくよく考えてみると、お店に並ぶ多くの商品に対して
「なぜ」の部分を自分たちは明確に説明出来ない。
結局のところ語れるのは、一番語りたくないと思っている
値段しか無いじゃないか!(泣)
そこに強い違和感を覚え始めました。
オススメする理由を明確に説明出来ないデザイン
使われた理由を明確に説明する事の出来ない素材と品質
結果、意味の無い価格として見られる。
もちろん、店頭の全てがそんな商品ではないです。
でも、そうでない商品も…。
何のためにそんな商品を置いている???
誰のために???
気付かずに、いや、うっすらと気付いていながらも
お客様の為でない所で時間やお金、労力を使っている僕たちは
一体何なんだろう…と。
次に込み上げてきたのは、
そんな商品を扱い続けていたら、いずれ自店の全てのお客様にとって
必要の無いお店になってしまう
…という焦り。
そこは人の力でカバーできる…なんてよく言われますが、
小売店は商品力、人間力、必要なのは五分五分だと本気で思います。
だって極論、お客様にとって満たしてくれる物や相手というのは
「どこだって何だって誰だって」良いんですから。
ちゃんとした理由(ストーリー)の下で物作りをされている
ブランドメーカーさんだって沢山あります。
ウチの店にもあります! …半分はあるかな(汗)
やっぱり、そんな所の商品はしっかり説明も出来るし、手にも取られているし、
売り手にも買い手にも魅力的です。そこに素敵な人が加わったら最高!!
それがちゃんと出来ているのが、いつの時代でも選ばれるお店。
そういうことなんだと思います。
そして、そんなお店は実際にたくさん存在しているんです。
いや。素晴らしいと思います!! 本気で尊敬します!
今更ですが我々も、
なぜこの商品が良いのか、
お客様と一緒に、作り手と一緒に、
ちゃんと考えています。
理由もちゃんと説明できます。
だからこの商品をアナタにお勧めしたいのです!
全ての商品について100%そう言い切れるお店を目指して、
さぁ再スタート!!!
…という気分で、ボチボチやります(笑)
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