【大きいサイズでも着てキレイに見える服探しが出来る婦人服専門店】
UMEYAエール店です☆彡
以前にも同じような記事を書きましたが、
(参考:https://www.umeya1951.jp/archives/3779 )
本日も、「同じブランドの同じサイズなのに大きさが微妙に違う」
というお問い合わせを受けました。
やはりこの手の疑問は根強く、
一般的には「おかしい」と思われているよねと感じました。
そして、自分自身も一消費者だったころはそう思っていたよね…と。
そんな事を【洋服屋あるある】の一つとして書いておこうと思います。
サイズ表記のマジック!?
本記事の表題の通りですが、
お洋服は全くの同一製品でない限り
同じブランドで同じサイズ表記だとしても
着心地やサイズ感は違ってきます。
え~~~!?
と思いますよね(^^;
ちなみに、仕入れ先によっては
全くの同一商品のはずなのに
サイズ感の違う物が届いたりします。
99%まずそんなことはありませんが、
残念ながらそんな事もホントにあります。
私たち的にはこちらの方が
「え~~~~!!!!」ですが(笑)
余談でした。
既成のスーツアイテムなどで良くある話なのですが、
同じブランドの同じサイズのスーツを買ったのに
なんか着心地が違う、大きさが違う気がする…
そんな経験がある方も少なくないはずです。
でもそれは気のせいではないんです。
なぜそんな事が起きてしまうのでしょうか。
答えは洋服の作り方にあり
突然ですが、洋服ってどのような手順で作られているかご存知ですか?
生地を機械に差し込めば、ベルトコンベアを流れるように
洋服が出来上がてくる…とお思いの方も多いと思いますが、
洋服作りは意外と人の手が掛かる作業なのです。
まず、洋服にも設計図があります。
洋裁の本を参考にすると、こんな感じのものです。
一見すると何の絵?と思いますが、
パーツ毎に寸法を出し、サイズとシルエットを決めていきます。
製図=パターン と呼びます。
ちなみに、ウチのお店が作ってもらっている
パンツのパターンがこれです。
これを生地に当てて、同じサイズに裁断していくわけです。
大きな工場になれば、このデータをPCに入力し、
何枚も重ねた生地を自動で裁断することもあります。
さてさて、このまま服作りの話を進めていくと
とても長くなってしまいますので
本題に戻ります(^^;
このパターンは、お洋服のデザイン毎にある物ですから、
同じブランドの同じサイズ表記の物が全て同じパターンで
作られているとは限りません。
※ もちろん、人気のあるデザインは生地を変えて
全く同じパターンを元に作る…という事もありますが
今回の話ではそれは除外します。
つまり、例えば同じブランドの15号(3L)だったとしても
そのパターンによって…
・肩幅が違う
・袖の付き方が違う
・バストサイズが違う
・腰の位置が違う
・股上の深さが違う
…などなど、いくらでも違う点が生じてしまうのが実際です。
ですので、同じブランドの同じサイズの物を買ったのに
大きさが違う…と感じる(実際に違う)事が起きてしまうのです。
この三枚は、それぞれ同じブランドの同じサイズ表記の物です。
普通は全部一緒と思いますよね。
少し分かり辛いかもしれませんが、
着丈や肩幅が違っています。
当然、着心地にも差があります。
スーツアイテムに限らず、
カジュアルでもなんでも、この話は同じです。
ネット通販などでは、個別の商品ページにも係わらず
そのブランドの標準的なサイズを参考数値として表記している
だけの所もあります。
全ての商品が同じわけではないので、実寸表記の方が親切ですね。
そして、サイズはちゃんと統一されていない
以前と同じ話になってしまいますが、
先ずはこちらをご覧ください。
あるお店で売っている「21号」は一番上の段の区分。
つまり、3Lサイズ相当。
でも、弊店で展開している「21号」は黄色い帯の区分。
あるお店のサイズ表記に置き換えると
33号~という事になります(^^;
でもこれ、どちらも嘘を表示しているわけではないんです。
(詳しくは冒頭のリンク先記事をご覧くださいm(_ _)m)
実は統一されていないサイズ表記。
そしてアイテムごとに異なる設計図のお洋服。
こんな事を考え出すと、サイズについて
1+1は2です!
みたいな明確な回答を導き出すことは出来ません(^^;
サイズを重視するならば
やはり実際の試着は欠かせない作業だと思います。
何着てもそれなりに着こなせてしまう…
という方には全く関係の無い話ですが、
やはり自分の体型に合った服でキレイに見せたい
とお考えの方にはご試着されてからお買い上げになる事を
強くお勧めしたいと思います。
商品の高い安いにかかわらず、
「面倒くさい」は無駄買いのもとですよ!!
0