まず初めに…

きちんと調べ、幾つかは
実際に試した上で書いていますが、
当方は電気の専門家ではないので
参考としてご覧くださいね。

 

電気に詳しい方
もしも誤った情報に気が付いたら
ぜひご一報ください(^^; オネガイシマス

 

また、文章では内容が小難しいので
動画の方がザックリと分かりやすい
と思い、本記事の末には
同じような内容の動画
を用意しています。

そちらもぜひご覧ください。

 

では本題に参りましょう!!

 


 

まず、電気について

身の回りに存在しているものは
全て電気を帯びています。

ご存じの通り、電気には
プラス(+)とマイナス(-)があり、
平時はそのバランスが取れた「中性」
の状態にあります。

この状態では何も動きませんので、
電気を「感じる」ことはありません。

しかし、
電気のバランスは非常に不安定で
とても崩れやすいです。

 

 

電気の性質

物には
(+)を帯びやすいものと
(-)を帯びやすいものが
あります。

正確には(-)の奪い合い・・・
なのですが、
この話は混乱の元なのでスルー(^^;

 

物質別にどちらを帯びやすいかを
列にして表したものを【帯電列】
といいます。

 

今回は
ファッションに関連しそうな物を
中心に並べてみました。

 

 

それぞれに
左端へ行くほど(+)を帯びやすく
右端へ行くほど(-)を帯びやすいと
考えてください。

 

 

静電気の原因は

電気は物と物が触れ合うことで
移動します(バランスを崩します)

帯電列内で離れたものほど
バランスを崩しやすくなります。

自然界では、様々なものが常に
バランスを保とうとしますね。

 

 

膨らませた風船の口を留めずに放すと
空気が抜け萎んでいくのも同じです。

 

電気も(-)に帯電したものは(+)側
に渡ってバランスを保とうとします。

その移動を「放電」といい
静電気を「バチッ!」と感じる原因です。

 

 

なぜ冬は静電気が起きやすい?

その答えは「乾燥」です。

水分も電気を帯びており、
湿度があるときは空気中の水分が
電気のバランスを保つ役割をして
くれています。

一般的には
湿度が65%を超えると静電気は発生しにくく
40%を切る辺りから強く感じるそうです。

 

 

静電気が発生しやすい環境ですね   ↑

 

 

 

帯電列を見るとよくわかる

例えば人の体は(+)に帯電しやすく
その状態で(-)に帯電した
ニッケル(メッキ)のドアノブに触れると
「バチッ!!」ときます。

 

 

 

 

引っ付くのも静電気の仕業

昔、下敷きで頭の上をゴシゴシすると
髪の毛がぶわ~っと引っ付く遊びを
した方も多いと思います。

人毛は(+)で、下敷きは
ポリエチレンやポリエステル系の(-)
が擦れ合いますので、
電気の移動が発生する=引っ付きます。

薄いセロハン(-)やポリ袋(-)が
手(+)にまとわりついて離れない…
という経験もありますよね。

 

冬にスカートがまとわりつく問題も
静電気のイタズラです。

帯電列でみると、
ナイロン素材(+)のストッキングの上に
ポリエステル素材(-)のスカート(裏地)
は引っ付きますし、

ポリエステル素材(-)のストッキングに
キュプラ素材(+)の裏地は引っ付きます。

 

 

毛玉が出来るのも静電気

羊毛など、キューティクル組織のある素材は
それ自体の摩擦で毛玉が出来ます。

しかし、アクリルなどのツルっとした繊維でも
毛玉になってしまうのは、この静電気による
摩擦が原因となります。

この辺については、
別で「毛玉のお話」にも書きました♪

宜しければ、こちらの記事もどうぞ(^^)

毛玉と静電気の豆知識
https://www.umeya1951.jp/archives/5110

 

 

いやな静電気から逃れるためには

自然界に身を置く以上、
静電気から逃れることはできない…
というのが結論です。

が、いくつか軽減する方法はあります。

 

 

  • 素材の組み合わせに気を付ける

ここまで書いてきた通りですが、
静電気が気になって仕方がない場合は
素材の組み合わせを工夫してみましょう。

 

 

  • 肌の保湿・部屋の湿度管理

自分もそうですが、乾燥肌の人は
静電気を帯びやすい(湿度のお話を参考)
状態にあります。

保湿クリームを持ち歩くなど、
こまめな塗布によって幾らかの予
防効果は期待できます。

また、お部屋の湿度を下げ過ぎない様に
するのも効果的であると言えます。

 

 

  • 静電気防止スプレー

静電気防止スプレーは、防水スプレーの逆
と考えると分かりやすいです。
(こちらも湿度のお話を参考)

例えばスカートにスプレーする際は、
裏地と表地の両方に掛けるなどすると
効果が高まります。

 


 

というわけで、
残念ながら静電気から完全に逃れること
はできませんが、「なぜ起きるのか」を
知っておけば、多少の予防をすることが
できるかもしれない。

 

・・・というお話でした(^^)

 

最後までお読みくださり
ありがとうございました。

 

同じような内容を
ザックリとお話しした動画はこちらです。