こんにちは!

姫路城下町のセレクトショップ
UMEYAです(^^

ここ数年、仕入れの場で
よく耳にするようになった

【東炊き(あずまだき)】

についてお話してみようと思います(^^)

 

 

東炊きとは?

タイトルでおふざけしてしまいましたが
東炊きとは調理方法ではなくて、染色の
(生地を染める)方法のことを言います。

主に江戸時代に行われていた「釜入れ」
という染め方を現代風にアレンジした
ものが東炊きです。
東京(東)で染める(炊く)から東炊き。

 

当時、染色用の最も大きな釜として
使われていたのは五右衛門風呂でした。

※現代から考えるととても小さい。

小さな釜に生地を押し込み、
棒で掻き回しながらの染色が当時のやり方。

これを現代風にアレンジされたのが
東京都は墨田区にある

(株)川合染工場 様です。

 

 

 

東炊きの特徴は?

東炊きで仕上がった生地の一番の特徴は

肌に沿うような柔らかな風合い

これは、触るとよくわかります。
カッチリとしているのに、とても柔らかい。
文章ではうまく表現できないです…。

大量生産が当たり前の現代では考えられない
とても小さな釜で染められます。
そのため生地がよく揉まれて芯も抜けます。

この炊きこみの工程が
とても柔らかく「くったり」とした
東炊きの独特の風合いになります。

コーディネートも優しいイメージに☆彡

 

 

よく揉み込む分、染める前と比べて
生地は20%以上も縮んでしまうそうです。

言い方を変えると、
東炊きは大量生産には向かない
とても非効率で手間が掛かる…
そんな作業になります。

 

多少価格は高くなりますが
着心地や洋服の風合いにこだわりがある
そんな方には満足度の高い物だと思います。

 

 

色も深みがある?

このような予備知識があるから
かもしれませんが、東炊きの製品は
色の深みが強いように感じます。

特に淡い色は、当然色は薄いのですが
深みがあって発色が良いように感じます。

(これも文章でお伝えしにくい…(^^;  )

 

気持ちの良い柔らかさと
しっかりとした色味

そんな東炊き製品。

一度お手に取って体感してみて下さい☆彡