今回は、敢えて洋服屋の恥を晒しつつお話を進めて参ります(^^;
洋服屋の恥というのはですね…。
最近、パンツの丈直しに関するトラブルを2連発起こしてしまいました。
もう、ほんっとうにゴメンなさい…。
初心者マークのスタッフがお受けしたとはいえ、あってはならん事です。丈直しというのは、当然のことながら皆さんそれぞれ足の長さが違いますので、お店で売ってる状態では合わず、個々の足の長さに合わせてカットするという単純な作業です。
しかしですね、たかが丈直し。されど丈直し。
奥が深いのですよ…。いや、正確には単純だからこそ落とし穴があるのですよ。
お客様:「前に買ったのと同じ長さに直しといて~」
お客様:「同じのもう一本買うから、同じ仕上げにしといて~」
特にこの2つの例は経験上非常に危険なのです(-_-;)
丈直しでチェックする項目には
・ウエスト位置
・股上の深さ
・股下の総丈
・パンツの総丈(パンツの上から下まで)
…など、色々な要素が絡んできます。
で、最終どのくらいカットして仕上げるのかと指示書を書きます。
しかしそこで、
”股下を同じ長さで指示した。”
”総丈を同じ長さで指示した。”
と単純にやってしまうと、例えば履いた時のウエスト位置が違うものだと、
パンツの裾の長さは違ってきます。
↑文章だけで伝わるでしょうか(^^;
また、最近の高ストレッチ系パンツで良くあるのですが、同じ品番でも製品の各寸法にバラつきのある場合があります。
コッソリ言ってしまうと、生地の特性上(非常に柔らかいなど)仕方がない場合と、
どんだけ粗悪やねん!という場合があります(笑) ←いや、さすがに笑えない
こんな場合も、同じ指示書で出せば当然の事ながら長さは違ってきますよね。
お洋服というものは、一度ハサミを入れたらもう元には戻せません。例えば冬用のフルレングスのパンツを夏物と同じような裾絞りのクロップドパンツにして…などというリフォームに近い問い合わせについては、地面からの高さを測る物差しまで登場します(笑)お客様にとって満足のいく仕上がりにするために格好や体裁を構っている場合ではありません!
それほど、お直しという作業は気と心を遣うのです。
…ちょっと話が脱線し掛かりましたが
まぁ、先に書いた感じの理由でトラブル2連発を起こしてしまったわけです。
「特にパンツのお直しは面倒くさがられても必ず穿いて頂いて測るように!」と改めて徹底したところです。
たまに強い口調のお客様が、
「面倒だから一緒の感じでやっといてよ!」と申されますと
頭で分かっていても、ついついやってしまいがちです…。
でも、一度経験すれば、少しの「まぁいいか」が「大きな事」に繋がるのが体で解かります。今回失礼をしてしまったお客様には申し訳ないですが、これでもう同じミスは無いでしょう
と同時に、今後お客様に【わざわざ穿いていただく理由】をしっかりと伝えられると思います。
というわけで、もし何度か足を運んでいるようなお洋服屋さんで面倒な事を声掛けされてもそれにはちゃんと理由がありますので、素敵に着たいモノであればなおの事、指示に従ってあげてください。逆に、もし仮に『いつもと同じ感じにしときますね~♪』なんて軽々しく言う店員さんが居たら、怪しんであげてください(笑)
「あの店、サイズ直し適当やで」と言われるより、
「あの店、サイズ直しお願いしたら鬱陶しいで。」くらいがちょうど良い(笑)
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