姫路城下町のセレクトショップ
L~6LサイズのUMEYAです。

今回は知っている人には当たり前の内容😅

なのですが、靴の履き方を知る機会って

実はそんなに無いんですよね。

過去の私も知らずに足を痛めてきました…。

 

お客様でも同じような方が多くて、「それならば」

と書いてみる事にしました。

靴ひもなどで調整できる靴に限定した話です。
サイズ選びについては省略しています。

 

今回のお話のポイントです。

1、靴選びは履き方から

2、靴の履き方は健康にも影響する

3、脱ぎ履き優先になりがちな日本人

 

「履いているだけで足が痛くなる」

「歩くと疲れる」など

靴で悩んでいる人は多いと思います。

そんな方々にこそ知っていただきたい内容

ですので、ぜひ参考にしてみてください。

 

1、靴選びは履き方から

目の前にある靴にそのままスッと足を入れて

「あ。この靴はダメだ。」

と判断していませんか?

それでは靴が合っているかどうか分かりませんよ

というのが、今回のお話のスタートです😊

 

靴選びの第一歩は踵(かかと)を合わせ、

足の甲を合わせるところから始まります。

具体的な方法はこうです。

 

①踵を地面にトントンして
 靴の中の後端に踵をしっかりと当てる。

 

②その状態で靴ひもを前方(つま先側)から締め
 靴の中で足が泳がない程度に合わせる。

①をせずに靴ひもを締めても効果がありません。

たったこれだけの事なのですが、

この時点で履き心地が全く違うことに気付きます。

足を入れただけの時とはサイズ感も違うはずです。

靴は「踵」「足の甲」「足裏」

3点でホールドすると安定する履物です。

それぞれが足にフィットするかどうかと、

歩く時は自然に足に着いてくるかを

確認してみましょう。( ここも重要!)

(マジックテープの場合も同じように。)

靴選びの要素はこれだけではありませんが、

この基本の「き」を知らずに履くと

靴の中で足が動く(ズレる)ことになり、

それをそのまま履き続けると…

・足が疲れる靴

・足に痛みの出やすい靴

・足の健康に良くない靴

になってしまいます。

これが

「足に合う靴がなかなか見つからない」

の原因に多いパターンです。

靴選びの第一優先順位として、

3点ホールドで足に馴染む靴を選んでみて下さい。

 

また、初めて知ったという方は騙されたと思って、

今持っている靴でも試してみて下さい😊

 

 

2、靴の履き方は健康にも影響

人はそれぞれ足の形や歩き方に個性があります。

靴の中で足が泳ぐような履き方は

偏った部位への負荷が続くことになり

それは足のトラブルへと発展します。

足のトラブルは膝、腰への負担にもつながり、

全身のトラブルにもえいきょう言われています。

 

足のトラブルで言えば、

外反母趾で悩む方にも大切な事です。

靴の中で足が前へ動くような履き方を続けると

足先の方に過度な力がかかり、

外反母趾の症状が進行しやすくなります。

そもそも

この行為が外反母趾を生む

とも言われています。

 

「外反母趾なので幅の広い靴を」と、4Eなどの

ゆったりした靴をお求めになる方が多いです。

サンダル的な用途として履くには良いですが、

緩い靴を履いて歩くほどに状態は悪化しやすく

歩く靴としてはお勧めはできません。

しっかりホールドできる靴で歩きましょう♪

 

余談ですが、

「中敷きを入れるだけで足のトラブルを解決!」

とうたう業者を、今もたまに見かけます。

中敷きは3点ホールドの上にある話なので、

中敷きだけで解決するとは考えにくいですね。

オーダーメイドなど、高額な物であれば

より注意が必要です。

 

中敷きが悪いわけではなく売り方の問題。

ウチも20年くらい前に数万円もする

オーダー中敷きを販売したことがあります。

当時は知識不足で、伝えるべきことが

伝えられていなかったと反省しております…。

 

3、脱ぎ履き優先になりがちな日本人

昔の日本で履物と言えば下駄や草履。

現代の日本でも家に上がる時に靴を脱ぐなど、

生活の中で脱ぎ履きをする機会が多いため、

スっと履けてサっと脱げる靴が重宝されます。

これを「ツッカケ文化」と表現する専門家も。

脱ぎ履きを面倒に感じる場合は、

靴の紐やマジックテープの上側だけを緩めに

しておくのも一つのアイデアです。

多めに歩く時だけきちんと締める。

また、ファスナー付きの靴であれば

しっかり締めたままでも脱ぎ履きが楽ですね。

 

大前提として、

靴はその用途やシーンによって選ぶもの。

調整ができないオシャレ靴は悪い靴だ

とは思いませんし、

脱ぎ履きしやすい楽ちんシューズも

アリだと思います。

 

お洋服も一緒ですが、用途や場面に適した

選び方、使い方で楽しむのが最良です。

出先で履き替えるのも一つの方法です。

「足の健康」と「面倒くさい」は表裏一体

だと思って下さい☆彡

 


 

最後に、ここまでの内容は
足の専門家である足楽さん指導のもと
私自身も靴の履き方、選び方を意識して
何年も実践してきた経験を元に書いています。

商品仕入れなどで
一日2万歩以上を歩くこともありますが、
適当に靴を履いていたころと比べると
疲れ方が全く違います。

靴の履き方一つで変わるものだと
驚きました(あくまで個人の感想です)。

 

当店は洋服屋ですが、
一部の靴もセレクトしています。

ただ漠然と売るのではなくて、
皆さんにもオシャレと足の健康を
両立してもらいたいと思っています。

 

今回のお話が少しでも参考になれば幸いです。

長くなりましたが、
最後までお読みくださり
ありがとうございました。