姫路の婦人服専門店UMEYAです(^^
今回は夏のお洋服の素材についてのお話です。
以前、「綿」以外は暑くてダメと思っている方へ…
という記事を書きました。
今回もそんなお話です(^^
今年も暑い季節がやってきました( ̄~ ̄;
寒い季節は着込んでジっとしていればまだマシですが、
暑い季節は裸になっても暑い…。どうしようもありませんね。
でも、裸で外を歩くわけにもいかないので、
出来るだけ快適な素材のお洋服をチョイスしたいところです。
なぜ夏には【綿】が良いと言われるの?
暑い季節と言えば「綿100%」以外考えられない!…という方が多いです。
暑い時に快適な素材であるための要素は三つあります。
・吸水性(速乾性を含む)
・吸湿性(調湿性を含む)
・通気性
最後の通気性については糸の撚り方や生地の織り方、編み方に関係しますが、
吸水性と吸湿性は繊維そのものの性質によるところが大きいです。
【綿】は肌触りの良さと吸水性、吸湿性に非常に優れています。
また、強度もあるので、ある程度ガシガシ洗ってもお洋服はへこたれません。
暑い時期の何が嫌かって、汗をかいたときのベタつき感じゃないですか?
生地が汗を吸ってくれたら、サラサラとして気持ちが良いですよね。
そして、難しく考えずにお家の洗濯機でバシバシ洗える。
暑い時期には「綿100%」以外考えられないというのも納得がいきます。
そんな中、綿に負けず劣らず、綿のみでは再現できない見た目と風合い、
快適さに加えて見た目の良さを両立するような、
そんな素敵な夏素材もいくつか存在するのです!
世の中ではより快適に、より見た目も美しいお洋服を…と
様々な素材が研究開発されてきましたし、今もされているのです。
素材の事を少しでも知って頂けたなら、
お洋服の選択肢の幅が広がるかもしれない。
ということは、
アナタにとってのお気に入りのお洋服が増えるかもしれない。
そんな想いで書いています♡
前置きが長くなりましたが、
この後、もうちょっとだけ読んでやってくださいね♪
夏のお洋服にキュプラ(ベンベルグ)という素材
皆さん、お洋服選びの時に素材の表記をご覧になりますよね。
その中に、「キュプラ」という言葉を見かけませんか?
別の呼び名で「ベンベルグ」と表記されることもあります。
これは天然の植物原料を科学的な手法で溶かし、糸として再生したものです。
キュプラには絹(シルク)のような光沢感があるのが特徴で、
肌触りの良さ、滑りの良さ、そして静電気が起きにくいという性質があります。
そんな事から、スカートやワンピースの裏地に使われることも多く、
皆さんにはそちらの方が馴染み深いかもしれません(^^
そんなキュプラですが、実は暑い季節に向いている特徴もあるんです。
・吸湿性と放湿性が良いので、ジメジメした日でも着ていて肌が快適に感じる
これは、お洋服と肌の間の不快指数を抑え、快適性を保ってくれるからです。
・元から水分を多めに含む繊維であるために【熱伝導率が高い】
※水は空気よりも20倍以上熱伝導率が高い物質で、水分の多い繊維=熱伝導率が高く
一般に熱伝導率の高い素材ほど皮膚と接触した時により多くの熱を奪うため、
ヒヤッとした冷感を感じることになります。
(日本繊維製品クリーニング協議会)より抜粋
最近は【接触冷感素材】という言葉をよく目にします。
着た時にヒヤッと冷たく感じるやつです。
スカートの裏地が肌に触れてヒヤッと感じたこと、ありませんか?
実は、キュプラも接触冷感素材の仲間なんです♪
キュプラは見た目にも美しく、サラッとヒンヤリ。
また、お洋服と肌の間の空間を快適に保ってくれる。
も一つ付け加えるなら、強度があって縮み難く、お家で手洗いもOK!
汚れやすく、すぐに洗いたくなる夏場には助かります♪
そんなキュプラは、暑い夏にオススメな素材の一つです。
キュプラ系にはどんなお洋服があるかと言えば、
例えば…
シルクの様な光沢感を重視した、キュプラ100%の夏のワンピース
ポリエステルを混ぜてドレープ感を出した夏のワンピース
綿の良さとキュプラの良さを混ぜ合わせた夏のロングブラウス
などなど。
いかがでしたでしょうか?
夏の素材の選択肢が増えた!と言って頂けたなら幸いです♪
以上、ご参考までに(^^v
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