兵庫県姫路市の婦人服専門店UMEYAです☆彡

 

今回は穴が開いたニットのお直しについて。

壁から少し出た釘や、小さなフック、バッグの金具…

そんな所にニットのお洋服を引っ掛けてしまって、

糸が切れてしまった。穴が開いてしまった…。

そんな経験はありませんか?

 

先日お客様から依頼を受けたのがコチラ。

 

 

写真の上部、肩の少し下辺りに小さな穴が見えます。

 

拡大すると…

 

 

こんな感じ。

さらに指をあてると…

 

 

あらら~(^^;

 

しかし、ニットの糸が切れて穴が開くってどういう状況なんでしょう。

生地やビニール袋なら破れて穴が開きますが、編み物は???

 

というわけで、ちょっと分かり難いかもしれませんが

簡単な絵を使って説明するとこういう事になります。

 

 

ニットにも色々ありますが、

多くはこのような糸の組織になっています。

 

で、糸が切れると言うのは…

 

 

この様に、部分的に途切れた状態になっています。

これは放っておくとドンドン穴が大きくなります。

子供の頃、そんな事をよく注意されませんでしたか?(^^;

 

 

そこで、穴が大きく広がらない内に

周りの輪(ループ)を拾うようにぐるっと縫ってあげると、

【小さな穴】であれば塞ぐことができます。

こんなイメージです。

 

 

微妙な手書き(マウス書き?)でスミマセン…。

ネットや書物などでは色々な直し方が記載されていますが、

これが一番キレイに直る方法かと思います。

ニットのプロに教えて頂いたので、間違いの無い情報です☆彡

教えて頂いたプロの鈴木さん♪
https://improve-knit.com/

 

 

実際に作業すると

先ほどの穴あきは次の画像の様に直ります。

 

 

 

この様な感じです(^^

 

 

よ~~~く見ないと分かりませんが、

周りのループを少しずつ寄せて。

イメージ的には巾着の口が閉まるような感じに

穴が閉じています。

 

 

分かると言えば分かりますが、

穴が開いたことを知らない人がパッと見ても

分からない位にはなっていると思います(^^

 

 

面倒な時は巾着の口の様に

 

とは言え、編目を拾うのはなかなか大変です。

難しいなと感じたら、下の絵の様に

 

 

 

 

周りにクルっと糸を通して

巾着の口を閉じるようにキュッと締めれば

同等程度に仕上げる事も可能です。

参考までに(^^)

 

 

 

さて、こういったトラブル。

特にお気に入りのお洋服で起きてしまうとショックですし

直るのかどうか不安な方もいらっしゃるはず。

 

小さな穴であれば

早目に対処すれば今回の例くらいには直りますので、

お近くのお店やお直しの業者さんに聞いてみてください。

やろうと思えば個人でも出来ちゃうかもしれません(^^)

 

 

 

お気に入りのお洋服を末永くお使いいただけますよう、

少しでも参考になれば幸いです♪

 

 

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