兵庫県姫路市で大きなサイズまでの婦人服専門店UMEYA
【着てキレイに見える】がコンセプトのセレクトショップ
歩く灯台のウメセンこと専務の梅田です( ̄▽ ̄)ノ
洋服屋なのに着る服に困る、大きいサイズなアラフォー男です。
先日、麻についてのお勉強をしてきました。
「麻」って一言にいっても、色々な種類があります。
60種類ほどあるとか(驚)
有名どころでは「リネン」と「ラミー」ですね。
詳しくは ここ ↓ に書きましたので、ご参照ください。
今回は麻の中でも「ヘンプ」という種の勉強です。
ヘンプ=大麻
「えっ!?」と思いますよね(笑)
しかし、いわゆる薬物として問題視されているのは葉であって
繊維としては全く問題ありません。
それに、古来より日本ではヘンプ繊維を神事に用いる事が多く
今でも神社の鈴綱(お参りの時に振って鈴を鳴らすあれです)や
神社の注連縄(しめ縄)、横綱の注連縄…などなど神聖なものに
そして、もうすぐ行われるであろう天皇陛下が即位される際に
大嘗祭(だいじょうさい)という儀式が執り行われますが
そこでご着用される衣もヘンプ素材となります。
そして、どれもこれもまとめて「麻」っていうので、
同じ様なものかと思っていました。
が、比べてみると全く違う植物に見える事も
今回初めて知りました…。
出典:https://www.hempfabric-organic.com
綿などは病気や害に弱く、育てるのにある程度の手間が掛かりますが
花がワタ状になっているので糸にするのは比較的行程も少なく簡単です。
一方、麻という植物はとても強く、
ある程度放っておいてもしっかり育つそうです。
ただし、硬い皮を繊維にするまでに手間が掛かるので
糸に仕上がるまでが大変…。
店頭で麻素材の商品が比較的割高なのも、
その辺でコストに差が出るというわけですね。
ちなみに、麻の皮はこんな感じのものです。
麻の茎を煮て干してを繰り返して皮を剥きます。
これに圧力を掛けたり裂いたり干したりしながら、
徐々に繊維(糸)に仕上げて行くのです。
とても手間が掛かりますね(^^;
左の瓶から順に、繊維になっていく様です。
一番右の綿状の物を撚って糸にしていきます。
残った茎はこの様な物になります。
これを麻幹(麻がら、おがら)と呼び、
合掌造りで有名な白川郷の「かやぶき屋根」の下地になったり
お盆の迎え火、送り火に使う「ほうろく」や
お祭りの「たいまつ」に使われたりします。
また炭化させて花火の火薬にしたりも。
最近では様々な資材の原料に使われていて
エコ素材としても注目されているようです。
この様に、ヘンプは日本の文化とも深い関係にあることが
良く分かりました。
あ。もうひとつ。
これはヘンプの種です。
七味唐辛子の中に入っている、あれです(^^
ちなみに、市販品は全て処理されていますので
土に撒いても発芽する事はありません。
冒頭にも書いた通りで、ヘンプ(大麻)の葉は
薬物としての側面もありますので、
栽培するにあたっては相当な管理が義務付けられており
当然のことながら国からの許可無く育てると罰せられます。
さて、相変わらずまとまりのない感じでツラツラと書きましたが、
今回ヘンプについて勉強させていただき、とても楽しかったです。
古来から日本人に係わり深く、また麻の中でも
特に抗菌・消臭効果に優れていると言われるヘンプ。
お洋服屋さんとして、何か形にしてみたいという思いが強くなってきました。
さて、この続きはまたの機会に(^^
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